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- ID:
- 50141
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0331
- 見出し:
- ボラ待ち櫓復元へ 穴水の新崎・志ケ浦
- 新聞・サイト名:
- 富山新聞
- 元URL:
- http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20110331103.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 穴水町のまちおこし団体「新崎・志ケ浦地区里海里山推進協議会」は30日までに、か つて町内で盛んだったボラ網漁に使われた「ボラ待ち櫓(やぐら)」の復元に乗り出した 。里山整備で生じる間伐材を活用し、実際に漁が行われていた志ケ浦地区で組み上げる。
将来的には地域住民らを交えて漁も再現して新たな観光資源とし、地域の活性化につなげ る。
町教委によると、穴水では古くからボラ網漁が盛んで、かつては櫓が約40基あったと される。漁は春から夏の風物詩となっていたものの、次第に櫓の数は減り、1996年を 最後に漁は途絶えた。漁法の発達などに伴って廃れたとみられ、現在は観光用として国道
249号沿いの沖合に櫓2基のみが設置されている。
同協議会は、アサヒビールの寄付金を基にした県の「いしかわの里山魅力アップ活動支 援事業」の補助金を受け、今年2月から志ケ浦地区で里山約1ヘクタールの間伐に取り組 んでいる。この活動の中で会員から間伐材を利用して櫓の復活を目指すアイデアが持ち上 がった。
計画では、4月に櫓の材料作りを始め、間伐材の皮をむいて防腐剤を付ける。七尾湾北 湾に突き出し、かつて実際に櫓が設置されていた地域「カマヤ鼻」の沖合に、地元の漁経 験者の協力を得て新年度中に櫓を組み立てる。
同協議会の岩田正樹会長は新崎・志ケ浦地区はボラの産地だったとし「地域のシンボル として櫓を復元し、ぜひ漁の復活も目指したい」と話した。
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