v10.0
- ID:
- 49923
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0307
- 見出し:
- 銘木と銘酒の町フォーラム:樹齢100年、杉桶で新酒
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/nara/news/20110306ddlk29040289000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 試飲し香りを堪能
吉野林業の原点である吉野杉の酒の樽(たる)、桶(おけ)を復活させ、そのよさを見直す「銘木と銘酒の町フォーラム」が5日、吉野町中央公民館で開かれた。約200人の参加者は、約60年ぶりに樹齢100年の杉で作られた木桶仕込みの新酒を試飲し、香りを堪能した。
企画したのは町内の木材、醸造関係者らでつくる「吉野ウッドプロダクト」(上垣公俊代表、12人)。木材不況が長引く中で「原点に戻りまず樽、桶から吉野杉の魅力のPRを」と発案した。年輪が細かく香りが高い吉野杉は約300年前、酒造地・伊丹、灘の酒樽材として育林が始まった。酒造用は町内でも姿
を消したが、首都、関西圏の蔵元へのアンケートで約1割が使いたいと回答した。
今も大型の仕込み桶を作る藤井製桶所(大阪府堺市)が高さ150センチ、直径140センチの桶を作り、メンバーの「美吉野醸造」(同町六田)が仕込んだ。同社で試飲した桶製作者の上芝雄史さんは「普通では考えられないレベル。吉野杉だから実現できた」と満足顔。大阪市の村岡幸年さん(62)は「杉
の香りがなじみすっきりしている。びっくりした」と話していた。
..