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- ID:
- 49848
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0228
- 見出し:
- ホテルに昭和の学舎 廃校の黒板利用 長崎市
- 新聞・サイト名:
- 西日本新聞
- 元URL:
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/229009
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 長崎市内のホテルに27日、昭和30年代の小学校の教室が再現された。建築に、廃校校舎の木材などを使う凝りよう。木製机や椅子をそろえ、当時の献立に沿った給食も出す計画で、懐かしい学舎(まなびや)が中高年の郷愁を誘いそうだ。
20平方メートルの教室ができたのは、同市筑後町の「ホテルセントヒル長崎」のロビー。荒田繁支配人(64)が昨春、出張先のホテルで古机などで演出した同窓会プランを見て「机や椅子だけでは面白くない。教室を再現しよう」と発案した。
地元自治会などの協力を得て、同市の銭座(ぜんざ)小学校の写真(昭和17年撮影)を入手。詳細は学校関係者に取材したという。事前に譲り受けた、市内の廃校となった小学校の床板や黒板、すりガラスなどを活用。長崎工業高の生徒が建て、当時の工法を用いた床板は歩くとギッコギッコと鳴る。
完工する3月19日までに机と椅子6組や教壇、学級文庫をそろえ、ランドセルや体操服も並べる。レストランは夏ごろから「くじらの肉じゃが」など当時の給食を出す予定。荒田支配人は「往時を知る大人だけでなく、現代の教室との違いを子どもたちにも見てもらいたい」と話している。
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