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- ID:
- 48934
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1203
- 見出し:
- 幹回り全道一 支笏湖のドロノキ
- 新聞・サイト名:
- 苫小牧民報
- 元URL:
- http://www.tomamin.co.jp/2010c/c10120201.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 支笏湖に近い千歳市支寒内地区の国有林内でドロノキ(ドロヤナギ)の巨木が見つかり、幹の回りが全道一だったことが、環境省支笏湖自然保護官事務所の計測で分かった。全国でも5番目という。
ドロノキは、北海道から本州の山岳地帯に生息するヤナギの仲間。川岸など水辺の近くを好み、成長が速く大きくなることで知られている。
支笏湖のドロノキは幹回り563センチ、樹高25~30メートル。樹齢200年前後と推測されている。すぐ近くにも、幹回り483センチと469センチののドロノキがあった。
環境省の巨樹・巨木調査のデーターをまとめている東京都奥多摩市日原森林館によると、日本一のドロノキは青森県十和田市の幹回り697センチ。4位の590センチまで、十和田市内で確認されている。
道内では、これまで上川管内下川町内の幹回り481センチがトップ、次いで旭川市内の464センチとされてきた。支笏湖のドロノキは、下川町の木より80センチ以上も太かった。
支寒内地区は20年以上前に大規模な伐採が行われた経緯がある。ドロノキが残ったことに、林業関係者は「ドロ(ドロノキ)は軟らかく、チップくらいしか使い道がない。大きな木は伐採しても後始末が大変なので放置されたのではないか」と話している。
全道一となったドロノキは、太い枝が2本折れているものの、傷みは見られない。自然保護官事務所は「大きさに驚いている。ぜひ保存していきたい」としている。
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