v10.0
- ID:
- 48831
- 年度
- 2010
- 月日:
- 11241124
- 見出し:
- 大島半島を開拓した祖先に感謝 おおいで「ニソの杜」
- 新聞・サイト名:
- 福井新聞
- 元URL:
- http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/index.php?page=article&storyid=24937&storytopic=1
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 福井県おおい町の大島半島を開拓した先祖を祭った「ニソの杜(もり)」の祭祀(さいし)が22、23の両日、同町大島地区で営まれた。ニソの杜を守り継ぐ住民たちはそれぞれが管理する祠(ほこら)を訪れて手を合わせ、祖先への感謝の思いを示した。
町や地元住民などによると、ニソの杜と呼ばれる祠は地区内に30カ所ほどあり、祖先信仰の聖地として大切に管理されている。ニソの語源は定かでないが、祭祀を営む日にちの「23」や、半島を開拓した24家族の「24」をニソと呼んだ、などの説がある。今年3月に国選択無形民俗文化財に指定された。
祭祀は毎年11月22日夕方ごろから翌朝にかけて営む。現在は10カ所ほどで営まれており、祠の所有者やその年に当番となった家が祠をしめ縄で飾り付け、供え物をささげてお参りする。
大島地区脇今安の濱上雄一さん(62)方では、23日の午前4時ごろに参るのが習わし。濱上さんは妻(59)と次男(25)を連れ、一家で管理する集落内のニソの杜を参った。高さ約40センチほどの木製48件の祠は、傷みが激しいため数十年ぶりに新調した。新しい祠に塩をまいて清めた後、しめ縄を飾
り、酒や赤飯などを供えて静かに手を合わせた。
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