v10.0
- ID:
- 46130
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0525
- 見出し:
- 藤原道長も愛でた?サルスベリ 平等院で最古の花粉を検出
- 新聞・サイト名:
- 徳島新聞
- 元URL:
- http://www.topics.or.jp/worldNews/worldTopics/2010/05/2010052401000617.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 平等院(京都府宇治市)は24日、鳳凰堂前の「阿字池」の底にある940年ごろの地層から、サルスベリの花粉を検出したと発表した。文献に残る国内の記録は江戸時代初めが最も古いが、今回の発見は約600年さかのぼる。
約60年後には藤原道長が現地に別荘を構えており、調査した高原光京都府立大教授(森林科学)は「鑑賞用に植えられ、道長ら高級貴族が楽しんだのではないか」と話している。
昨年9月、池の底から約68センチの深さまで泥を採取。放射性炭素年代測定法などで分析したところ、平安時代の940年ごろの地層から、マツやスギなどに混じってサルスベリの花粉を検出した。
プランクトンや藻なども多く含まれており、同時期に庭園の池ができたとみられる。
その下にある平安遷都とほぼ同時期の790年ごろの地層からはイネの花粉が多く見つかり、高原教授は「もともとは湿地で、イネが栽培されていた」とみている。
..