v10.0
- ID:
- 48705
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1116
- 見出し:
- シカ被害 広域で把握へ 道、来年度から民有林7万ヘクタール調査
- 新聞・サイト名:
- 北海道新聞
- 元URL:
- http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/260268.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
道は民有林(道有林、市町村有林、私有林)内でのエゾシカによる林業被害の正確な把握へ向けて、過去10年以内に植林された約7万ヘクタール全域で来年度から調査を行う方針を固めた。従来は被害報告があった場合に報告数値の集計を行ってきたため被害面積は千ヘクタール程度にとどまっており
、林業関係者から「林業被害が少なく見積もられている」と広範な調査を望む声が出ていた。
エゾシカによる林業被害はオンコやトドマツの新芽や樹皮を食べたり、雄ジカが角を研ぐ際に樹皮を傷つけるなど。道のまとめでは民有林での被害額は年々膨らみ、昨年度は約千ヘクタールで約2200万円と、被害額は前年度から7割増えた。
ただ、この額は昨年度の道内の農林業被害総額約50億8千万円のうち0・4%。広域的な調査をせず、被害報告の集計のみ行っているためで、林業者を中心に「被害実態が反映されてない」として調査地拡大の要望が上がっていた。
来年度からは民有林内の植林地約80万ヘクタールのうち10年以内に植林され、新芽が食べられれば木材44件としての価値が著しく低下する7万2千ヘクタールを調査対象とする方針。道有林は道が目視で調査し、市町村有林は市町村、私有林は森林組合や所有者に調査を要請する。
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