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時間は両日とも午前9時半から午後3時半まで。
- ID:
- 48653
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1112
- 見出し:
- カンボジア政府と九州大が学術協定 熱帯林保全研究
- 新聞・サイト名:
- 産経新聞
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/kyushu/fukuoka/101112/fkk1011120227000-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
九州大(福岡市)とカンボジア林野庁などは11日、熱帯林の保全に向けた共同研究や研究者の交流などで連携する学術協定を締結した。九大はアジアでの保全生態学の研究が文部科学省のグローバルCOEプログラムに採択されており、熱帯林が多く残る同国を1つの拠点に先端的研究も進める。
協定は、九大と同国の林野庁、ゴム庁の間で結ばれ、熱帯林の保全と持続可能な有効利用を目標に生物の多様性を確保する共同研究に取り組むことが柱。今後、同国の絶滅危惧(きぐ)樹木のリスト作成や炭素を留め置く樹木の研究に着手する。
共同研究に携わる九大大学院理学研究院の矢原徹一教授によると、カンボジアが位置するインドシナ半島では、経済発展に伴う開発などで1970年からの20年間に熱帯林が半分以下に減少した。
しかし、カンボジア国内は内戦で開発が進まず、国土の約65%にあたる熱帯林が残存。九大は90年代半ばから現地の研究者とともに、生物資源の保全や持続的な林業などについて、研究を進めてきたという。
協定では相互の協力関係の強化に加え、若手研究者の育成も目指す。
締結式で、カンボジア林野庁のチェン・キムスン長官は「協定が森林保全の大きな成功につながることを望む」とあいさつし、九大の有川節夫学長は「さまざまな領域で先端的研究が進むことを期待する」と述べた。
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