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- ID:
- 48387
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1027
- 見出し:
- 「有道杓子」作りに8人が挑戦
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/gifu/news/20101026ddlk21040083000c.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 伝統工芸品の制作技術を学ぶ「ふるさと名人継承講習会」が25日、高山市久々野町の久々野公民館で開かれ、久々野地区で昔から使われている伝統工芸品「有道(うとう)杓子(しゃくし)」作りが行われた。
有道杓子は、汁物などをすくい取る木製の調理道具で、県郷土工芸品に指定されている。同地区では、山に生える朴(ほお)の木を材料に杓子を作っていたが、金属の杓子が普及し、制作技術を持つ人が少なくなった。このため01年に地域で有道杓子保存会を設立し、技術を守っている。
講習会は、伝統技術の継承のために後継者を養成しようと、同町が高山市との合併前の04年から開いており、今年で7年目。今年は8人が受講し、来年3月までに10回開く。
初日のこの日、参加者らは有道杓子についてビデオで学んだ後、保存会の清水眞会長(76)から材料の朴の木の割り方や削り方を学び、ナタを手に悪戦苦闘していた。
清水会長は「受講者の中から、将来、保存会に入って多くの人に技術を伝える人が出てほしい」と期待した。受講者には再講者も含まれ、4年目の谷口好子さん(35)は「地元住民として作ってみたかった。すくう部分をきれいに削るのが難しい」と話していた。
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