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- ID:
- 46061
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0520
- 見出し:
- むらの巨木を観光名所に 御浜の県天然記念物、樹齢600年のイヌマキ
- 新聞・サイト名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100521/CK2010052102000013.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 御浜町神木地区にある県指定天然記念物のイヌマキの巨木を観光名所にし、地域活性化に生かそうと、地元住民でつくる「村おこし神木の会」は、周辺のミカン畑を広場に整備した。23日には「イヌマキ祭り」を初めて開催し、「神木の宝」をPRする。
イヌマキは、マキ科マキ属の常緑高木。神木の巨木は、幹回りが約6メートルで、天然記念物指定時の県の計測では、全国で2番目の太さだった。高さは約20メートルで、樹齢は600年以上とみられる。
同会の中納剛会長(63)によると、かつては幹の近くに小さなほこらがあり、60年ほど前までは神事が行われていたらしいが、いつの間にかミカン畑に囲まれて、訪れる人も少なくなってしまった。
同会メンバーでガソリンスタンドなどを営む小林良美さん(75)が、せっかくの地域資源を眠らせておくのはもったいないと考え、ミカン畑を所有する地元の人に協力を呼び掛け、3月から周辺の整備を開始。メンバーで協力してミカンの木を伐採し、ベンチを設置した。
巨木は、熊野古道・横垣峠の登り口近くにあり、観光ルートに組み込めば、地区内にこれまで以上の誘客が期待できる。小林さんは「イヌマキは村おこしの目玉になる。多くの人に存在を知ってもらい、観光客が増えれば、無人市に野菜などを並べる農家もうるおう」と話した。
祭りは午前11時から。神事に続いてもちまきが行われる。
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