v10.0
- ID:
- 48161
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1015
- 見出し:
- 日本製紙が道東の社有林をシマフクロウ保護区に
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20101015hog00m040005000c.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 日本野鳥の会と日本製紙は14日、同社が所有する北海道根室地方の森林約126ヘクタールを、国の天然記念物に指定されているシマフクロウの保護区とする協定を締結した。国内6カ所目になるシマフクロウ保護区の中では最大の広さで、今後、保全に向けた共同計画を策定する。
食物連鎖の頂点に立つシマフクロウは、国内では北海道のみに生息し個体数は推定約130羽。今回保護区とする森林には、3つがいの生息が確認されている。
森林は同社が約60年前に購入。ほぼ手つかずのまま残され、98年には社内で木材生産を目的に伐採しない「環境林」と決められた。シマフクロウは夜行性のため、同社は生息を知らなかったという。
野鳥の会は寄付金などを財源に、86年から買い取りや協定によってタンチョウやシマフクロウなどの保護区の設定を進めており、現在は道東地方を中心に計30カ所(約2833ヘクタール)ある。
日本製紙CSR部は「手をつけないことが動植物にどうプラスに働くか、モニタリング調査などを通じて野鳥の会の知見とノウハウを社有林経営に生かしたい」と話している。
..