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- ID:
- 48050
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1007
- 見出し:
- 奈良の都の匠たち、時代超えた技巧の数々 橿原で特別展
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/areanews/nara/OSK201010060096.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 平城京にあった奈良時代の仏教建築や大寺院の建築に携わった職人たちの姿を、建築部材や工具、絵図などから紹介する秋季特別展「奈良時代の匠(たくみ)たち―大寺建立の考古学―」が、橿原市の県立橿原考古学研究所付属博物館で開かれている。平城遷都1300年を記念した展覧会で、実際
に東大寺や唐招提寺で使われていた柱など約340点を展示している。11月21日まで。
発掘調査で見つかる地下の遺構だけで当時の寺院建物を想像するのは難しいことから、今回は視覚的にわかりやすいものを多く集めた。
「奈良時代の匠たち」のコーナーでは、当時のノコギリやクギなどを並べ、職人たちがどんな工具で建築をしていたか知ることが出来る。平城京などから出土した木製の井戸枠は、木目に沿って丁寧に加工した跡が残る。
天井と壁との境目につける板で、彩色が残る唐招提寺の支輪板(国宝)や、細工が施された金具なども展示され、当時の職人の技術の高さがうかがい知れる。解体修理で使わなくなった唐招提寺金堂や東大寺転害門の建築部材、平城京内の井戸に転用された扉や屋根なども集めた。
「絵図にみる奈良時代の伽藍(がらん)」では、平城京にあった七大寺(元興寺、興福寺、西大寺、大安寺、唐招提寺、東大寺、薬師寺)の伽藍配置を、後の時代に想像などで描いた絵図も勢ぞろい(大安寺は傷みが激しいため写真パネル)している。松田真一館長は「高い技術に裏打ちされた奈良の都
の華やかな様子を実際に感じてほしい」と話す。
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