v10.0
- ID:
- 48047
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1007
- 見出し:
- 朝の渓谷、魅力じっくり 滝上地元ガイドが散歩会
- 新聞・サイト名:
- 北海道新聞
- 元URL:
- http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/254397.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
オホーツク管内滝上町の地元ガイドでつくる渚滑川の会が3日、渓谷遊歩道の早朝の自然を案内する「たきのうえ的朝の散歩」を初めて開いた。秋の渓谷を楽しむ試験的な企画。記者もガイドと歩き、色付き始めた紅葉や小鳥のさえずりなど自然の魅力に触れた。
ケッ、ケッ。午前6時半。ホテル渓谷を出てすぐに鳥の鳴き声が聞こえた。「アカゲラです」。ガイドの伴久(ばんひさし)さん(40)が木の葉に隠れる鳥を指さした。
早朝は鳥の動きが活発で、日中では見かけない野鳥を観察できる。遊歩道は木質チップで舗装してあり、歩きやすい。
足元には無数のドングリが転がっていた。「ミズナラもコナラも同じような大きさの実をつけることから、『どんぐりの背比べ』という言葉が生まれた」。ガイド得意のうんちくも聞かせてくれる。単なる動植物の紹介にとどまらないのが“たきのうえ的”なるゆえんだ。
渓谷の木々はヤマウルシが赤く色付き、ナナカマドの実が色鮮やかだ。ジッ、ジッと鳴くカワガラスや集団で飛び交うシマエナガも目を楽しませる。
約1時間で1・5キロほどをゆっくり歩いた。澄んだ空気が心地よい。朝食がいつもよりおいしくなりそうだ。
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