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- ID:
- 47911
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0929
- 見出し:
- 十一面観音像30年ぶりお目見え 神戸町の日吉神社所蔵
- 新聞・サイト名:
- 岐阜新聞
- 元URL:
- http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20100929/201009290921_11785.shtml
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 白洲正子さん展で巡回 自著での紹介が縁
安八郡神戸町神戸の日吉神社が所蔵する十一面観世音菩薩像(国重要文化財)が、随筆家の故白洲正子さん(1910~98年)の生誕100年を記念して全国3カ所で開かれる特別展で展示される。28日、収蔵庫から約30年ぶりにお目見えし、最初の会場・滋賀県へ搬出された。
白洲さんは能や古典、旅に関する作品を数多く残し、優れた美意識が高く評価されている。同神社の十一面観世音菩薩像に出合った印象を「十一面観音巡礼」(1975年、新潮社刊)に「想像していた以上の美しさ。思わず深いため息をつく」と記した。
菩薩像は平安時代の制作。木製で全長22センチ。作者不詳で小さな像だが、細部まで細かく彫りが施され、彩色されている。通常は公開されていないが、白洲さんの孫の信哉さん(44)が監修する特別展で公開することとなった。
この日は、同神社の氏子総代ら約10人が、展示中の無事を祈願。滋賀県立近代美術館(大津市)の高梨純次学芸課長が、像の状態を確認し、梱包(こんぽう)材で入念に包み、箱に収めて運び出した。氏子総代会の中村正孝会長(71)は「自分の子どもを送り出すような心境。好評を得て帰ってきて
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