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- ID:
- 47729
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0915
- 見出し:
- 過疎対策で3事業 串本町
- 新聞・サイト名:
- 紀伊民報
- 元URL:
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=196803
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
和歌山県串本町は「であい・ふれあい事業」「紀州材の家建設補助事業」「太陽光発電システム設置事業」の過疎対策の3事業を盛り込んだ一般会計補正予算案を15日に開会する町議会9月定例会に提案する。町が本年度、新たに策定した「過疎地域自立促進計画」の一環で、いずれも過疎債を利用
する。人口の減少に歯止めをかけ、産業の振興につなげたいという。
お見合いや結婚祝い金
「であい・ふれあい事業」の内容は、お見合いパーティーの開催と結婚祝い金としての商品券の支給。
お見合いパーティーは、独身の男女を対象に同町潮岬の潮岬青少年の家で1泊2日の日程で本年度中に催す。女性は町外からの参加も受け付ける。予算は事業委託費として70万円。
祝い金は今年12月1日以降に婚姻届を提出した夫婦に、町商工会が発行する商品券を5万円分支給する。本年度の予算は32件分の160万円。
町によると、町内の婚姻数は減少傾向にあり、2008年が70件、09年が58件。05年の国勢調査によると、町内で25~39歳の未婚男性は617人、未婚女性は397人いる。
紀州材の家に80万円
紀州材の家建設補助事業は、町内の製材業者が出荷した木材83件(紀州材)を使用して住宅を新築する人が対象。1戸当たり80万円を限度に紀州材1立方メートル当たり8万円を補助する。予算は5戸分の400万円。町内に製材業者は4軒あるという。
町では4月から、1戸当たり最大20万円を補助する紀州材需要拡大事業も実施しており、二つの補助制度を組み合わせて最大100万円の補助を受けることもできる。
太陽光発電に50万円
太陽光発電システム設置事業は新築住宅に同システムを設置する世帯に対して、最大50万円を補助する。同システムの設置に対する補助は町では初めて。環境意識を高めることも目的としている。予算は10件分の500万円。紀州材の家建設の補助と同時に受けることができる。
町の人口は2005年の国勢調査で1万9931人。1960年の旧串本町と旧古座町を合わせた人口は3万1652人で、減少率は37%。今年10月の国勢調査では、05年より約1500人の減少が見込まれるという。
町は「町内は自然に恵まれ、間もなく新病院ができる。若い世代の定住や、定年退職者の田舎暮らしを促進していく」と話している。
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