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- ID:
- 47229
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0813
- 見出し:
- 兵庫・赤穂「生島樹林」に異変! 国の天然記念物に枯れ木、腐朽菌が原因?
- 新聞・サイト名:
- MSN産経ニュース
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/100813/hyg1008130221002-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
赤穂市の坂越(さこし)湾にある生島(いきしま)で、国指定天然記念物「生島樹林」の一部の樹木が枯れているのが見つかり、同市教委と県立人と自然の博物館自然・環境再生研究部長で県立大の服部保教授らが現地調査を行った。潮風による被害や木材腐朽(ふきゅう)菌が入り込んだことなどが原因
として考えられるといい、市教委は経過観察することを決めた。
生島は、アラカシやスタジイなど樹木約190種が自生する周囲約1・6キロの島。対岸にある大避(おおさけ)神社の神地で、一般の立ち入りが禁止されているため原始林が保たれており、大正13年に国の天然記念物、昭和32年には環境省の国立公園特別保護区に指定された。
5月上旬、同神社の生浪島堯(いなみじま・たかし)宮司が、常緑樹のはずの樹林の一部が紅葉のように変色していることに気づき、7月に落ち葉も確認されたため市教委に連絡した。
調査は服部教授や生浪島宮司ら計8人が11日、島に入り実施。樹齢約120年で、高さ約15メートルのシイノキなど数本に被害があることが確認できたという。
服部教授によると、潮風の被害のほか、過去の台風や樹木にツルが巻き付いたことで枝葉が傷つき、そこから木材腐朽菌が入ったことなどが考えられるが、被害は比較的軽いという。
このため市教委は「しばらく経過観察を行い、被害が拡大した場合、枝葉を採取して本格的に調査する」としている。
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