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- ID:
- 45736
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0421
- 見出し:
- 水上村、県内初のセラピー基地に
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20100421-OYT8T00078.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- NPO法人が認定、市房山の森林浴効果実証 県内で2番目に高い市房山(標高1722メートル)があり、豊かな自然環境に恵まれた水上村が、科学的に森林浴による癒やし効果が認められた「森林セラピー基地」として、県内で初めて認定された。村では昨年から市房山のトレッキングツアーに取り組ん
でいるが、認定を機に散策コースや案内看板などの整備計画を作り、森林セラピーの取り組みを本格化させる。(佐々木道哉)
森林セラピーは、森を散策したり、澄んだ空気を吸うことで健康増進や病気の予防を図る。森林浴の効果は医学的実証が難しかったが、近年、調査手法の開発が進み、注目を集めている。
森林セラピー基地の認定は、NPO法人「森林セラピーソサエティ」(東京)が2006年から始めた。1日付で同村など4か所が加わり、全国では計42か所。近隣では鹿児島県霧島市の霧島高原、飫肥杉の産地として知られる宮崎県日南市北郷町などが認定されている。
認定を受けるには厳しい審査基準をクリアすることが必要で、学識経験者らでつくる専門家チームが昨年8月、市房山三合目などで唾液(だえき)中のストレスホルモン濃度や自律神経の状態、心理面のリラックス度などを調べる実験を行った。
村は今後、セラピー基地の整備に向けて7月頃に推進協議会を設立。今年度中に整備計画を作り、11年度から新たな散策コースや案内看板、ベンチなどの整備、森林セラピストの育成などに乗り出す。
樹齢1000年と言われる市房杉や天然林の散策が人気を集めるトレッキングツアーも年度内に計4回計画しており、村企画観光課は「森林セラピーのプログラムを充実させていきたい。癒やしの空間を体験しに来て下さい」と呼びかけている。
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