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- ID:
- 46695
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0704
- 見出し:
- 大ケヤキでモニュメント製作 さいたま
- 新聞・サイト名:
- 埼玉新聞
- 元URL:
- http://www.saitama-np.co.jp/news07/04/03.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 伐採された樹齢数百年の大ケヤキをモニュメントにして残そうと、地元住民らによる記念式がさいたま市浦和区で開かれた。ケヤキの幹は地元の彫刻家の手によって来春、芸術作品に生まれ変わり、市に寄贈される。
与野駅東口にあった大ケヤキは、腐食が進んで倒木の恐れがあるとして5月に伐採された。このケヤキを次代に伝えようと、地元では種から苗木を育て、与野駅西口広場や地元の神社に植樹。来年には上木崎小学校や大原中学校にも植樹される。
一方、ケヤキ本体はJRと地元でモニュメントにして残すことになった。
与野駅近くの浦和文化財資料室の敷地で行われた式では、直径約2㍍、重さ約3・8㌧の幹に、自治会長や学校関係者らがなたを入れ、埼玉大学名誉教授の彫刻家本田貴侶さん(78)が、朱色の墨でデッサンを描いた。
数多くの木を使った彫刻作品を生み出している本田さんは、ケヤキに女性の姿を彫ったオブジェを構想。来年3月までの完成までに、なるべく多くの市民に製作に携わってもらいことを考えている。
「思い出を記録に残すだけでなく、市民参加の形を採ることでみんなが見て語れるようにしたい」と本田さん。主催した元自治会長の田中博さんは「コンピューターしか知らない子どもたちにケヤキを削る体験をしてもらえれば」と話している。
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