ID :
4193
公開日 :
2007年
9月29日
タイトル
[貸家新築は過去最多
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新聞名
沖縄タイムス
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元URL.
http://www.okinawatimes.co.jp/eco/20070629_1.html
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元urltop:
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写真:
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おきぎん経済研究所(北原秋一社長)は28日、県内アパートや店舗・事務所の稼働率、賃料などの調査(2007年4月)結果を発表した。06年度の貸家新設着工件数は過去最多の1万1291件。新築物件の
供給が高水準で続いており、同研究所は「稼働率、家賃とも全体的に低下傾向にある」と分析。今後のアパート経営について「空き室率改善のため、リフォームなど設備の充実やペット同居型への変更など借家人のニー
ズをとらえた方策が必要とされている」と指摘している
貸家の新築住宅着工件数は、前年度比で716件増えた。市町村別では、那覇市440件、名護市356件、宮古島市199件、石垣市192件の増加。石垣島の着工件数は移住ニーズの高まりで03年に比べ、4・6倍となっ
た。宮古島にも同様な動きが波及しているとみている
アパートの稼働率で最も高いのは石垣市と宮古島市の98・6%。次いで沖縄市・近隣市町村の95・6%、那覇南部94・9%。低い地域は那覇西部の86%、名護市92・9%、豊見城・糸満市93・1%となっている
高い稼働率を維持してきた那覇新都心で低下傾向が見られ、同研究所は「賃料の高さや慢性化する交通渋滞などで、ワンルームの空き室が出ている」と分析。那覇西部、名護市などでは、築年数の古い物件が全体を
押し下げているとしている
地域別の賃料水準は、間取りを問わず、那覇新都心、那覇西部が高水準で、宜野湾市・中城村・西原町・浦添市は上昇。名護市と沖縄市・近隣市町村が最低水準だった。石垣市の賃料は、移住ブームを背景に那覇地域と
同程度のレベル
調査を担当した安里直起研究員は「石垣島や宮古島では供給が増え、稼働率もピークではないか。移住ブームがいつまで続くか推移に注目する必要がある」と話した
同研究所は今年4月に県内の賃貸不動産管理会社24社をヒアリング調査したほか、独自に集めたアパート403棟のデータなどを加えて分析した。