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木造建築のネツト記事
ID :  3705
公開日 :  2007年  5月 4日
タイトル
[国連:資源を使い尽くす都市
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.janjan.jp/world/0705/0705044926/1.php
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元urltop:
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写真:
 
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 都市に偏った人口増加は、地球上のさまざまな生命を失わせる可能性があると、気候変動と生物多様性を専門とする科学者が警告している  200年前には人口が100万以上の都市はロンドンだけだった。それが今日では400以上に増えた。こうした都市は地球の表面積の2%を占めるに過ぎないが、都市住民が消費する地球上の資源は75%に上る。都市 部に住む人口は都市部以外の人口を超えた  国連のミレニアム生態系評価によると、地球上に人類が現れて以来、この50年ほど人類が生命を破壊したことはなかった。産業が発達する以前は地球上の陸地の47%は森林で覆われていたが、今では10%に減った 。「人類は天然資源を使い尽くし、地球の限度を超えてしまった」と国連生物多様性条約のアフメド・ジョグラフ事務局長はいう  95カ国から1,300人の科学者が関わった2007年のミレニアム生態系評価は、毎年1000万haの森林が経済発展により失われ、多くの生物種が死滅しているとし、「地球温暖化によりさらに多くの生物種が今後数十年 で壊滅する」と結論した  国連生物多様性条約は、2010年までに適切な対策を取るよう各国政府に要請しているが、貧しい国々は無計画な都市化などにより対策を実行できないでいる。たとえばインドは生物多様性の豊かな国のひとつだが 、都市部の急激な人口増加が自然破壊につながり、問題となっている。中国、インドネシア、南アフリカも同様の状況である  一方、ブラジルはグリーン都市クリチバを作るなど、都市計画に新しい手法を取り入れて注目されている。関与した建築家の1人は「都市が解決策になりうる」という  気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のワトソン議長は、都市が生物多様性の運命を握っているといい、科学者と政治家との協力を強く求めている。都市と生物多様性の関係について報告する。(