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木造建築のネツト記事
ID :  3431
公開日 :  2007年  4月 8日
タイトル
[伝統の葦葺き技習得へ 伝統技能を引き継ぐ
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新聞名
佐賀新聞
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元URL.
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1036&blockId=409139&newsMode=article
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元urltop:
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写真:
 
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佐賀工高建築科を今年卒業した上妻隆寛さん(18)=小城市出身=が、葦葺(よしぶ)き職人の古賀一吉さん=嬉野市塩田町=の元で伝統技能を引き継ぐ。古賀さんは「独り立ちに10年以上かかる。相当な 根性がないと不可能」と話すが、上妻さんは「伝統的建築物の再生や保存を通じ、日本文化の良さを世界にも発信したい」との大きな志を胸に厳しい世界に身を投じた  過去に古民家再生を手掛けた建築家・鈴山弘祐さんの講演に感激したことがきっかけ。「壊れかけた建物に、再び命を吹き込む素晴らしさを知った」と目を輝かせる。在学中に自然の息遣いを肌で感じる貴重な体験も した。台風で倒壊した多布施川沿いの桜を再利用したベンチを製作し、桜並木に戻すプロジェクトでリーダーを務めた  「厳しい世界だし、この先飯を食っていける保証はない」と一度は弟子入りを断られた。上妻さんはあきらめず、自らを厳しい環境に置き、弟子入りを希望した。県内高校生初となる国家試験の技能士建築大工3級に合 格し、今月から塩田町内の建設会社に住み込みで働くことを決めるなど、熱意を行動で示した  「見よう見まねで技を盗んでいきたい。自分と同じ道を目指す人が増えたら」と上妻さん。澄んだ目は将来をしっかりと見据えている。