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木造建築のネツト記事
ID :  3392
公開日 :  2007年  4月 4日
タイトル
[床板も国産無垢材を選びたい
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新聞名
ヨミウリホームガイド
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/reform/onlyone/20070402hg02.htm?from=os2
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元urltop:
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写真:
 
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フローリングにはさまざまな種類があって、おおまかには合板、無垢(むく)板に分けられる。せっかくなら化学物質が含まれていない無垢板を使いたいが、無垢の板は反ったり、隙間が開く可能性があるのを 承知しておく必要がある――というところまで書いたかと思います  今回はさらにつっこんで、無垢の木なら国産無垢材を選ぶことをおすすめしたい  しかし国産の無垢の木の床は、普通にカタログやリフォームショップのチョイスの中から頼むと、とても「高価」な商品である場合が多いのです。なぜ高くなってしまうのでしょうか  それは現在、日本が山の木をきちんと生産、流通させていないために、一般のユーザーの手に入りにくいから  製材業の会社に取材したところ、適切に供給されれば、決して高くないそうなのです。それどころか、もともと日本の木の値段、そして山の所有者の収入が下がり続けたことが、日本人が外材を使わざるを得なくなってし まった原因なのです  これまで、いわゆる木こり業、製材業とも零細だったうえに、流通に問屋など幾つもの業者が介在していたため、合理化ができにくかった。そこへ安い外材が入ってきて、合理化が遅れていた国産材は、グローバルな価 格競争に敗れたのです。生活していけなくなった山主の多くは山を放置し、日本の木は1年間に育った量の数割しか収穫されず、流通量も減ってしまいました  最近では国産材を、中国など国外に輸出する動きもあるようですが、いずれにしろ山林に恵まれていたはずの日本人が、日本の木を使っていない家に住んでいるのは、何か不合理というかもったいない話だと思えて なりません  また、外材には幾つもの問題点があるという話も聞きました。まず、国際流通しているうちの約2割は、違法伐採だそうです。とくに紛争のある地域では、ゲリラが支配する山岳地帯、つまり政府の目の届かない自然林で 木を違法に伐採、輸出して資金源にしており、森林破壊につながっているというのです  さらには、丸太のまま日本に輸入される材は、植物検疫を受ける前に、港で病害虫を殺す薫蒸(くんじょう)処理がされます。この薫蒸処理には、有害性が疑われる科学薬品が使われ、そのうえに防腐処理、防蟻(ぼうぎ) 処理された材もあります  国産材では、法律上のそうした処理の必要はありませんし、日本には薬品で処理しなくても住宅に使える、虫にも強い材料がいくらでもあります。たとえば、昔から土台にはヒノキやヒバを使ってきたし、柱や床にはヒノ キやスギ、梁(はり)にはスギ、マツ、カラマツなどが適しています  以上のさまざまな理由から、床の張替えでも何でも、家に木を取り入れる機会があったら、外国産でなく、ぜひ国産無垢材を選んで欲しいと思うのです  最近では、住宅会社が森林業者と直接契約する動きがあって、一部の住宅会社(たいがいは中小規模の地域ビルダーです)に新築を頼めば、家全体あるいはほとんどを国産無垢材でつくることができる例も、少しずつ ですが増えてきました。国産無垢材で新築できる状況は、改善されつつあるといってよいでしょう  健全な国産材を適正価格でリフォームに使いたいなら、工事の際、国内の製材業者に発注する工務店を選ぶか、建築家や工務店、大工さんに、国産材を材木屋さん経由で仕入れてくれるように頼んでみてください。++ /div++