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木造建築のネツト記事
ID :  3034
公開日 :  2007年  3月13日
タイトル
[材料、デザイン 業者選定から発注まで 専門家手ほどき
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/rakujyu/news/rn70313a.htm
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元urltop:
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写真:
 
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欠陥住宅や耐震偽装などで住宅建築に対する不信感が広まっているなか、CM(コンストラクション・マネジメント)という手法が注目されている。建築主(消費者)が専門家の力を借りながら、建築工事全般を 管理するもので、納得できる品質を確保し、コストの透明化を図るのが狙いだ。建築士らがNPO法人を設立して、普及を進めている (森川明義) ◆NPO法人を設立 CMの手法で建てられている住宅。細部にまで消費者のこだわりが生かされる NPO法人「住まいの情報コミュニティーCMA」だ。日本プランニング1級建築士事務所(大阪市)の中村一幸さんらが中心となり、約100人 で設立した  注文住宅を建てる時は、ハウスメーカーや工務店と一括契約を結ぶのが一般的だ。注文を受けた工務店は、自らの管理で基礎や外壁、内装などを下請けに出したりして仕上げる  「この方法だと、下請けや外注に出された工事のコストや品質が消費者からは見えにくくなる」と中村さんは指摘する。さらに過大な経費削減を求めると、しわ寄せは下請け業者にいき、手抜き工事につながりかねない ◆契約は自己責任  一方、CMという手法は、消費者が主体になる。建築士との間で設計とCMの委託契約を結び、それぞれ必要な工事を発注し、契約は自分の責任で行う。一括契約との違いから分離、分担発注とも言われている。CM契 約を結んだ建築士はCMr(コンストラクション・マネジャー)と呼ばれ、消費者の側に立ち、専門家の立場から業者選定し、発注のアドバイスや管理などを行う ◆コスト20%安く  滋賀県甲賀市の自営業の男性(44)は今、自宅を新築中だ。「納得する住宅がほしい」と図書館などで勉強しているうちに、CMの手法を知った。インターネットで、CMの実績のある建築士を探し、昨年3月、同県東近 江市の「テクノワーク一級建築士事務所」の鋒山(ほこやま)己之助さんに出会った  半年以上かけて設計のデザインから材料まで繰り返し検討、使用する木材も産地まで見に行った。外壁の塗装も自分たちで行い、子ども部屋の壁も子どもたちが塗る。ダイニングに置くテーブルは妻の実家の木を使っ た  「CMは時間もかかり自己責任も求められてしんどいけれど、自分で納得しながら家づくりを進めることができる」と男性は言う。家族で家づくりに参加でき、コスト面でも満足しており、今月中の入居を楽しみにしている  鋒山さんは「今回は、10から15の業者にそれぞれ分離発注した。時間はかかるが本当に望んだ家が得られ、しかも、コストも20%ほど安くなった」と話す ◇  日本では20年や30年で建て替えられる住宅が多いが、CMでこだわりの住宅を建てれば、長く使えるようにもなり、環境にもやさしい  中村さんらのNPO法人では今後、学習会などを通じて、CMの手法を広く知ってもらいたいとしている。問い合わせは、事務局(06・6608・8343)へ。