ID :
2560
公開日 :
2007年
1月24日
タイトル
[磨丸太作りが最盛期 京都・北山の名産品
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新聞名
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007012400036&genre=K1&area=K10
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元urltop:
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写真:
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室町時代からの伝統が息づく京都北山スギの丸太磨き。深刻な需要低迷や、新技術による加工法など産地の環境は変わったが、匠(たくみ)たちの名品づくりはやはり冬の風物詩だ。今年も作業が最盛期を迎
えた。
主に住宅の床柱に使われる「磨丸太」は、上品な光沢が魅力。川端康成の小説「古都」の舞台となった北山の名産品だ。現在、京都北山丸太生産協組(京都市北区中川、47軒)と京北銘木生産協組(同市右京区京北細野
町、36軒)の二つの組合で生産。10月から11月にかけて北山スギを伐採し、1、2月に集中して磨く。
かつては木のへらでスギ皮をはぎ、中川の「菩提の滝」の砂で磨いた。20年ほど前に高圧で噴射する水の力を利用し始めた。今はごく少量の特注品以外は、砂を使うことはなくなっている。
生産のピークは1988年で、両組合で計16万本余、約28億円が出荷された。その後、住宅の洋風化などから減り続け、昨年は本数で3分の1弱、売上高は10分の1以下と落ち込んだ。それでも、木の良さを見失わな
いようにと、両組合とも毎月1回の競り市販売を続けている。