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木造建築のネツト記事
ID :  2540
公開日 :  2007年  1月23日
タイトル
[「華麗なる一族」の舞台終幕 志摩観光ホテル東館が取り壊しへ
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070123/mng_____sya_____005.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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20世紀を代表した建築家の村野藤吾氏が設計した志摩観光ホテル東館(三重県志摩市)が、1月31日に閉館する。リアス式海岸の景観と一体化したデザインに定評があり、山崎豊子さんの小説「華麗なる一 族」の舞台にもなった。老朽化が激しく、5年前に閉館した西館とともに近く取り壊される  同ホテルは1951年に東館で開業し、その後の西館(61年)、本館(69年)、宴会棟(83年)とも村野氏が設計した  「村野建築の神髄」とも称される東館は、海軍将校集会所(鈴鹿市)で利用されたマツ材を再利用。自然のゆがみが温かみを醸し出す。照明も柔らかな光を使い、同ホテルのアシスタントディレクター山下勝康さん(49) は「時間がゆったり流れる空間が好評です」と話す  東館と西館には、これまで約130万人が宿泊した。多くの小説の舞台としても登場。現在、木村拓哉さんが主演するテレビドラマ「華麗なる一族」では、英虞湾に沈む夕日が外観に映えるシーンも放映された  ホテル側は保存を検討したが、耐震基準強化に伴い、補強費用の負担が大きく断念した。三重大大学院工学研究科の高井宏之助教授(建築計画)は「多くの人に愛された名建築であり残念だが、ホテルが時代のニーズに 対応していくのは致し方ない」と話している  同ホテルは現在地に隣接して移転新築される予定。現在の本館、宴会棟は別のホテルとして「村野精神」を受け継ぐ。