ID :
2422
公開日 :
2007年
1月 9日
タイトル
[杉の巨木10本伐採へ 大館市の扇田神明社、戊辰戦争の“生き証人”
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新聞名
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20070109f
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元urltop:
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写真:
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大館市比内町の扇田神明社(長岡高歩宮司)境内にある杉の巨木10本が、倒れると危険があるとして伐採されることになった
推定樹齢300年以上、高さ40メートル。戊辰戦争の“生き証人”でもある。苦渋の選択をした氏子たちは、跡地に秋田杉を代表する「仁鮒水沢スギ植物群落保護林」(能代市二ツ井町)の杉苗を植える構想を描いてい
る
伐採の対象となったのは市道沿いに並ぶ13本。周辺に住宅やスーパーが建つようになったことから、「台風で倒れたりしたら家屋や通行人に被害が及びかねない」との声が出ていた
このため氏子の役員会は、昨年夏ごろから対応を協議。「残したい木もある」との神社側の要望も踏まえ、鳥居付近の3本を残して10本を伐採する方向でまとまった。今月設立する伐採実行委員会で正式に決定される
扇田神明社は南部藩と秋田藩が戦った戊辰戦争「扇田合戦」(慶応4年8月)の激戦地。長岡宮司によると、当時の激しい銃撃戦を物語るように、境内の杉には今も弾丸が埋まっている。