ID :
2354
公開日 :
2006年
12月26日
タイトル
[古民家は木資源の宝庫 小矢部の建築会社、古材をネット販売
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新聞名
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20061226204.htm
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元urltop:
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写真:
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小矢部市五郎丸の建築会社「アキ」はこのほど、民家を解体した際に出る古い木材を、インターネットを通じて古材利用を希望する全国の建築業者に販売する事業を始めた。散居村の古民家には現在は得る
ことが難しい木材が多く、同社は北陸産の古材を貴重な資源として、全国で有効に活用されるよう広く情報を集めることにしている
売買は愛媛県松山市の建材業者が運営するフランチャイズシステム「古材倉庫」を通じて行い、アキ社も加盟した。同社は解体される古民家から再利用できる古材を譲り受け、材質や大きさ、特徴に基づいた規定の価
格を古材倉庫のホームページに掲出する。全国の加盟業者はこのサイトを見て、希望する木材を直接売買する仕組みである
アキ社が初めてサイトに掲出する古材は、羽咋市の築八十年の民家で屋根の梁(はり)などに用いられていた約四メートルのマツ、クリの木六本。高価格がつくポイントになる手斧(ちょうな)で削った跡、建材を組み合
わせるダボがある。正しい評価で適正な価格をつけるため、アキ社長の加藤明博さん(50)、担当の片岡衛さん(53)は加盟に際し、本部認定の古材鑑定士の認定を受けた
加藤さんは「維持が難しいため解体される散居村の民家には良質な古材が多い。廃棄されることなく資源として利用されるようにしたい」と事業の意義を話し、片岡さんも「都会ではすすけた感じの木材が住宅や店舗の
インテリアとして人気が高く、期待できる」と話している。