ID :
2151
公開日 :
2006年
11月26日
タイトル
[伊那で「クラフトin南信州」 林業家の保科さん講演も
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新聞名
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=5517
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写真:
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NPO法人南信州木の会(田中伸生会長)が運営する伊那市美篶下県の南信州木の情報館で25日、「第1回クラフトin南信州」が2日間の日程で始まった。木工品や陶芸などクラフト作家の作品や農産物の販売
、森林に関する講演会など多彩な催しで、にぎわっている
講演会は林業家の保科孫恵さん(77)=同市長谷=が「半世紀を越えた私の林業家生活」と題して話した。地元で約60ヘクタールの山林を守り育て、後継者の指導もしている保科さんは「山に木を植えさえすれば金に
なると知識もなく始めた。しかし、途中から木を植えるならどんな木を作るのか、といった目的を持たずに植えるべきではないと分かった」と振り返り、自分にとって「山づくりは自然が師匠」と話した
「長い年月がかかるので、経済的な裏付けも大切」とし、「山に金をかけるのが林業であり、綿密な計画に沿って始めることがこれからの山づくりには必要。今よく言われる自然が大事といった正義感や、思い付きでやる
仕事ではない」と厳しさも強調した
26日は午前10時から、信州大学農学部助手の竹田謙一さんが「山が荒れてクマとシカが異常出没?」と題して講演する
同館は9月、信州国産材開発協同組合2階に開館し、地域の木工職人の家具や日用品などを展示、木に関するさまざまな情報も提供している。多くの人に施設を知ってもらおうとイベントを初めて企画した。