ID :
2023
公開日 :
2006年
11月 9日
タイトル
[木造新工法を公開 県営住宅に採用 姫路・夢前
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新聞名
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000162034.shtml
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元urltop:
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写真:
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県産木材の利用促進などを目的に、県が初採用した木造工法「j・Pod(ジェイ・ポッド)」で建設中の県営夢前清水谷住宅(姫路市夢前町)の現地見学会が八日あり、建築関係者ら約三百人が参加した
小口径の木材で一辺約三メートルの「口」の字形に組んだ木枠を等間隔に七個つないで、広さ六畳の直方体の基本単位(ユニット)を作る。これを上下左右に並べていく工法。木造住宅に被害が集中した阪神・淡路大震
災を教訓に、京都大などの研究グループが開発し、耐震性にも優れる
夢前清水谷住宅は来年二月の完工予定。ユニット約九十個で二階建て五棟・二十戸の建設が進んでいる
参加者は、建物の構造やユニットの組み立て作業の様子を熱心に見学。作業を進める「協同組合しそうの森の木」(宍粟市)は「部材のサイズを標準化し、四種類の材寸の材木のみ使うためコストを抑えられる」と説明し
ていた。県は「山の持ち主に還元する利益分を製造コストに上乗せしても、建設費は一、二割安くなる」としている
静岡県から参加した材木業者は「木枠を用いた耐震構造はユニーク」と関心を寄せる一方、「広さを自由に取りたい個人住宅では課題が残る」との声もあった。