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ID :  2008
公開日 :  2006年  11月 8日
タイトル
[300年長持ち、伝統家屋 合掌造りの骨組み参考に 氷見の竹岸さん、建築に挑戦
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20061108004.htm
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元urltop:
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写真:
 
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氷見市加納中程の竹岸健工の竹岸弘史社長(61)は、同市宇波の約三千三百平方メートルの敷地に、五箇山の合掌造りの骨組みを参考にした三百年以上長持ちする住宅造りに取り組んでいる。柱や桁(けた )に樹齢百年から二百年の木を使い、外壁にも城壁(しろかべ)を使用して木造住宅の機能を生かしており、竹岸さんは「伝統的な木造家屋の良さを伝えたい」と意気込んでいる  竹岸さんは二代目で、四十年以上の大工経験があり、木造住宅にこだわって年間六、七軒の住宅を建築している。三代目の吉史さん(35)が後継者として手伝う。今回、宇波の施工主から「何代にもわたって暮らせる家 を建てたい」と依頼を受けた  住宅は木造二階建て、延べ床面積は約三百六十平方メートル。竹岸さんは、湿気が上らない工夫をした基礎工事の後、土台に太いヒノキ材を、柱に二十四センチ四方のケヤキを使用した。腰物(こしもの)には虫に強い アメリカ産のマツを用い、コンセンや背中センと呼ばれる「ケヤキの釘」で固定した  二階の桁にも太い一本木が使われ、その上に板を張って、屋根を仕上げた。外壁は粗壁を塗り、その上に腰板を張って、さらに城壁を塗り、「自然に家が呼吸する」(竹岸さん)ようになっている  住宅は十月に着工し、来年八月中旬の完成を目指しており、竹岸さんは「これだけの住宅建築は過去にも数軒しかない。三百年以上たっても丈夫な家を目指したい」と話している。