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木造建築のネツト記事
ID :  1822
公開日 :  2006年  10月11日
タイトル
[国情を反映した「フィンランド木造建築の復権」
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新聞名
KENplats
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元URL.
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/free/NEWS/20061011/132298/
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元urltop:
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写真:
 
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 テレコミニケーションとハイテクデザインのパイオニアとして注目を浴びるようになったフィンランドが、国を挙げて推進しているのが、木造建築の支援事業だ。先端機器と同じように建築でも世界的な地 位を築くことを目指し、この夏にはニューヨークで、フィンランド木造建築の21世紀の傑作を紹介する企画展を開催している。21世紀に、なぜ木の建築なのか。会場となったスカンジナビアハウス(Scandinavia House、美術館)の協力を得て、フィンランド建築の最近事情を追ってみた  展示の企画を担ったのはフィンランド建築美術館(Museum of Finnish Architecture)。初回展は2004年ベネチアビエンナーレ国際建築展で高い評価を得て、昨年から欧米巡回中の展示で、最近の建築17点を写真と模型によって紹介していた。いずれも、伝統的あるいは最新の木造技術 を使うと共に、現代的な感覚を取り入れたものだ。構造体だけでなく、内・外装にも木を主体に使っている。たとえ森林に恵まれていても、伝統技術が現代に受け継がれていなければ、また、新技術が研究開発されていな ければ、おそらく、これらの建築は生まれなかったはずだ Sibelius Hall, Congress and Concert Center シベリウス・ホール ・竣工:2000年 ・設計:Kimmo Lintula and Hannu Tikka フィンランドの国民的作曲家、シベリウスの名を付けたホールで旧会議場に連結して建てられた。松林の中、しかも海に面した場所にある。木の構造体が、天井と3層のバルコニー席を支える。外観は、木製の支柱とガ ラスで覆われている。長方体の堂々としたスケールの外観からは、クラフト的な美しいカーブの内装デザインを想像できない意外性がある。(写真:Mikko Auerniitty, Voitto Niemela)  例えば、座席数1250のシベリウス・ホールは、国内最大級の木造コンサートホール。木の箱が素晴らしい音響を生み出すことは、ピアノやバイオリンが木製であることによって証明されているとはいえ、現代の木造技 術を使ってこれだけの規模の音楽の殿堂を完成させたのは、木に対するフィンランド人の情熱が強かったからだろう The Finnish Forest Research Institute フィンランド森林リサーチ研究所 ・竣工:2004年 ・設計:Antti-Matti Siikala 木造のオフィス建築として国内では最大級。中庭正面にあるボートをさかさまにした形態の建物は小会議場で、半分は建物の外側、後の半分はホール側に貫入している。屋根材はタール仕上げ。ホールは、4本の材をひ とつにジョイントし、床から天井に向かって広がるような形で支えている。厳しい気候に耐えるように、特に外観の耐久性に配慮している