ID :
15707
公開日 :
2010年
4月10日
タイトル
[魔法のように完成する住宅
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新聞名
http://www.spotlight-news.net/news_RWhwYXBMm.html
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写真:
写真が掲載されていました
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(前回のつづき)どうして住宅をいとも簡単に建てられるのか、その話に戻ろう。その答えは「ツーバイフォー」にある。諸賢もどこかで耳にしたであろうこの建築技法は、柱ではなく、壁で家を支えようという概
念に基づいている。従来の在来軸組工法と呼ばれるものは、柱や梁などの線を構成し、家の荷重を支える。一方、ツーバイフォー工法(2インチ×4インチの木材を使用していたアメリカ開拓時代に由来する。木造枠組
壁工法とも。)は、木材を使用してあらかじめ壁や床などの面を造っておき、建築時にこれらを一気に組み上げるのである。出来上がった物を組み上げる――いわば、プラモデルの要領なので、一から築き上げるよりも
当然早いという訳だ。
現在は更なる効率化や規格化が図られ、プレハブ工法というものが主流になっている。ツーバイフォー工法よりは多少耐久性が下がるものの、人が住むには十分耐え得る構造である。規格化によって情緒が失われてい
る事も否めないが、これぞ、まさに現代版の一夜城と言って溢美では無かろう。
馬車どころではなく、家を一瞬にして造れる。まったく、これにはシンデレラの魔女も驚きに違いない。