ID :
15419
公開日 :
2010年 3月19日
タイトル
[福岡市文化財新たに10件 弥生末期の木製机など
.
新聞名
西日本新聞
.
元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/159485
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
福岡市教委は18日、白鬚(しらひげ)神社本殿・拝殿(西区)、駿岳元甫(しゅんがくげんぽ)の肖像画、雀居(ささい)遺跡(博多区)で出土した弥生末期の木製組み合わせ式案(あん)(机)など10件を、市文化
財保護審議会の答申に基づき、新たに市の文化財に指定した。市指定文化財はこれで計197件となった。今回の10件の概要は次の通り。
▼白鬚神社本殿・拝殿(2件)
本殿は流造(ながれづくり)の神社として市内最古の江戸・享保12(1727)年の建立、拝殿も18世紀末-19世紀前期の建築とされる。
▼住吉神社(博多区)唐門
18世紀末-19世紀初頭の建築。中国の影響を受けた屋根のカーブが特徴の平唐門(ひらからもん)で、市内唯一。
▼駿岳元甫頂相(ちんぞう)
承天寺(博多区)住職・駿岳元甫(1575年没)が弟子に与えた自身の肖像画。
▼江月宗玩(こうげつそうがん)筆墨蹟之寫(ひつぼくせきのうつし)
崇福寺(博多区)の再興に努めた住職・江月宗玩(1643年没)が書き留めた記録の一部。
▼承天寺の公帖(こうじょう)
室町幕府などが、承天寺を含む禅宗寺院の住職に出した辞令書である公帖。
▼雑餉隈遺跡(博多区)出土品
弥生早期の墳墓で見つかった土器、石剣、やじりの副葬品。
▼木製組み合わせ式案
部材が一式そろっている点で全国に例がない机。
▼今津十一日(じゅういちにち)まつり
西区今津に伝えられ、毎年1月に行われる祭り。
▼勧農社跡
明治16(1883)年に、林遠里(はやしえんり)が早良区に開いた農業教師育成の私塾跡。福岡の農業を全国に広めた。