ID :
14553
公開日 :
2009年 12月24日
タイトル
[「日米家具木工職人懇談会」開催 相互交流のための提案
.
新聞名
家具新聞社
.
元URL.
http://www.kagu-news.com/0912/091225-ahec1.html
.
元urltop:
-リンク切れ-
.
写真:
写真が掲載されていました
.
アメリカ広葉樹輸出協会
戸山家具製作所を見学
アメリカ広葉樹輸出協会(AHEC)日本事務所(辻 隆洋代表)は、「IFFT/インテリア ライフスタイル
リビング」会期中の12月3日午後3時から、東京・お台場のホテル日航東京において日米の家具・木工職人を集めて樹種のトレンド動向や両国の家具・木工市場の状況、アメリカ広葉樹の素材を活かした木材の有効利用な
どについて意見交換を行う「日米家具木工職人懇談会」を開催した。
日本側の参加者は、北村 斉(日進木工社長)、長原 實(カンディハウス会長)、戸山
顕司(戸山家具製作所社長)、安藤和夫(創作家具)、橋本裕(スタジオ・ユタカ)の5氏。 アメリカ側からは、アメリカ広葉樹の産地でもあるニューイングランド地方にある木工職人の組織「ニューハンプシャー・ファニチャ
ー・マスター・アソシエーション(NHFMA)」からジェフリー・クーパー、ギャレット・ハックの二人の木工職人とAHEC本部からピーター・キング前会長の計3名が来日した。
木工談義に花がさく
3人は「IFFT/インテリア ライフスタイル
リビング」開催の前日となる12月1日には、神奈川県海老名市にある戸山家具製作所と小田原の安藤和夫氏の工房を訪ね、工場内や製作の現場を見学しながら、日米双方のものづくりへのこだわりについて交流を深め
た。NHFMAの職人二人からは、日本の木工技術や道具、機械について様々な質問が飛び出し、それぞれが異なる背景を持ちながらも日米が互いに共有している木に対する姿勢や東洋と西洋の文化的な影響について
確認し合っていた。
3日の懇談会では、冒頭で挨拶した米国大使館の農務官スティーブン・ウィクソム氏が最近のアメリカ広葉樹の合法性証明に対する取り組みについて触れ、「日本のグリーン購入法の改正へ適合したことで、日本国内での
政府調達の基準もクリアしており、環境や持続可能性の側面からも消費の拡大を期待している」と説明。
この後、ギャレット・ハック氏によるスライドを使ったNHFMAの紹介が行われた。
NHFMAは、1995年に組織。現在では20人ほどが、ニューイングランド地方の恵まれたアメリカ広葉樹などを使って、それぞれ個性的な家具製作を行っている。特徴的なのは、毎年行われるオークションによる競り
が重要なイベントとなっていることで、大勢の愛好家が参加するなど作品のマーケットとしても機能している。また、地域住民のための啓蒙活動や伝統的な木工教育のイニシアチブなど、木工文化の教育プログラムに
も力をいれている。
日米家具木工職人懇談会
懇談会では、「日米の家具・木工品市場の現状」「家具木工職人の木に対するこだわり」「家具・木工品の素材としてのアメリカ広葉樹の有効利用」などを議題に、各出席者が発言。日米の市場や工業製品としての家具作り
と木工職人の違い、国産材を中心とする木工作家と丸太を自社で製材する大手メーカーなど、それぞれの異なる立場からの意見が交わされ