ID :
13908
公開日 :
2009年 11月 6日
タイトル
[ログハウス風バイオトイレ:屋久島に 縄文杉ルートに設置--小林製薬が寄贈
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20091105ddlk46040682000c.html
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元urltop:
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写真:
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5年間の管理も
世界自然遺産の屋久島(屋久島町)に、小林製薬(大阪市、小林豊社長)からバイオトイレ1基が寄贈され、縄文杉登山ルートに設置された。島では、山岳トイレのし尿処理問題が深刻化。今夏から入山者へ携帯トイレの
携行を呼び掛けるなどトイレ対策に追われている。
同社や町によると、バイオトイレが設置されたのは、縄文杉ルートの小杉谷山荘跡地。し尿をおがくずの中で発酵し、水や有機肥料成分に分解する。また、センサーで使用者数を数え、容量を超えることを防ぐ機能も
付けた。ログハウス風の外観で、設置費用は約470万円。同社が5年間、維持管理費を負担するという。
日高十七郎町長は贈呈式で「山岳トイレの問題は、これまでも試行錯誤してきたが、難しい問題。バイオトイレの寄贈は大変ありがたい」と話した。
屋久島の山岳トイレを巡っては、入山者の増加に伴い、容量を超えてあふれる問題が続発。また、し尿の山中埋設処理による環境への影響も問題視され、08年4月から、人力によるし尿の搬出作業を開始。その費用
を賄うために1口500円の募金も始めたが、08年度は低調だった。
09年度は環境省が主導し、入山者への携帯トイレの携行の呼び掛けを開始。5月の大型連休の試行を経て、7月中旬~9月下旬、携帯トイレの使用場所として山中6カ所に仮設テントを設置。また、各登山口に回収ボッ
クスを置くなどして対応した。携帯トイレは1個500円で販売し、うち80円が募金に回る。約2000個が売れ、町は「一定程度の成果は見られた」と話している。