ID :
1526
公開日 :
2006年 8月22日
タイトル
[『ねりまの名木』守りたい 内田家の屋敷林を都初緑地保全地区に区指定
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/tko/20060824/lcl_____tko_____001.shtml
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元urltop:
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写真:
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練馬区は二十三日、早宮の内田家の屋敷林三千百十五平方メートルを、都市緑地法に基づき特別緑地保全地区に指定する方針を発表した。都内に保全地区は十四カ所あるが、屋敷林の指定は初めて。
この屋敷林は約四百年前から続く元農家の内田家の所有で「けやきだいじん」と呼ばれてきた。ケヤキやクヌギなど高さ二メートル以上の木が三百九本あり、樹齢四百年以上の最も大きなケヤキは、区の「ねりまの名木」
に指定されている。また、屋敷林全体は歴史的、自然環境的に貴重として、区の保護樹林や登録文化財になっている。内田家に守り継ぎたい意向が強いことを受け、区は保全地区にすることで、申請すれば解除もありえ
る保護樹林よりも規制を強めることにした。
年内に区の都市計画審議会で正式決定する。指定されると、保全地区内での木の伐採や建築が原則禁止される一方、固定資産税や相続税は減免される。所有者が「現状維持できない」と区に申し出た場合、区が買い
取らなければならない。区は同法により、内田家と管理協定を結び手入れを財政支援する。
区は四月に、三十年後に区内の30%が緑で覆われることを目標にした「みどり30基本方針」を作り、練馬らしい緑である屋敷林の保全に取り組んでいる。昨年は保護樹林の屋敷林で共同住宅が建設されそうになって
区が買い取ったケースもあり、現在ある屋敷林は減らさない方針で、保全地区に指定して未然防止を図る。