[「伝統建築診断士」 制度創設へ
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建築研究協 耐震化促進目指す
新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009102900023&genre=J1&area=K00
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元urltop:
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写真:
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伝統建築の調査研究などを行う建築研究協会(理事長・松浦邦男京都大名誉教授、京都市左京区)は、神社仏閣の耐震性能などを診断する「伝統建築診断士」制度を年内に創設する。木材の劣化状況なども
調査し、伝統的な木造建築の保存、修繕に役立ててもらう。
費用負担などから社寺の耐震診断や耐震化工事が進んでいないため、伝統建築の専門知識を身につけた診断士の養成を通じて対策促進を目指している。
診断士は、1級建築士や文化財建造物修理主任技術者など国家資格保有者を対象に試験で認定する。受験希望者は年に数回開く講習会に参加する必要があり、伝統建築の構造や耐震性能、耐震診断法をはじめ、木材
の生物劣化や虫害など幅広い知識の習得度を問う。
11月19、20日に京都市内で初めて開く講習会には、全国から約30人が参加を予定する。年内に第1回の試験を実施し、来年から活動が本格化する見通し。
来年2月ごろには、社寺の関係者向けに制度の説明会を開き、周知を図る。同協会は要請を受けた社寺に診断士を派遣し、診断結果は大学教授らで構成する審査会を経て、それぞれの社寺に通知する。
建築研究協会は「伝統建築を保存することは日本の文化を守ることにもつながる」と話し、受験者の拡大に期待している。
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