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木造建築のネツト記事
ID :  14095
公開日 :  2009年 11月22日
タイトル
[樹齢200年青森ヒバ 落札価格に注目 県森林組合陸前高田木材流通センター
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新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws5167
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元urltop:
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写真:
 
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陸前高田市竹駒町の県森林組合陸前高田木材流通センターで二十四日(火)、定期的な木材の入札が行われる。会場にはすでに何本もの丸太材が運び込まれ、所狭しと並べられているが、入札前からある木 材の落札価格が注目されている。その材は、気仙では珍しい樹齢二百年の青森ヒバ。一般のヒバと比べ三倍ほど長生きした〝御神木〟で、その値段は「ハウマッチ?」。
 気仙地方で、ヒバ(檜葉)は材質が堅く柱などに使用される「ヒンパク」、手触りが柔らかいことから手すり材などに活用される「サワラ」といった種類が一般的。いずれも木の香りが少なく、建築材としては七十年から八十 年ものがほとんど。
 しかし、「青森ヒバ」は遠野市の福泉寺山門にも使われているように、柱材に活用できるほか手触りが優しいなど用途が幅広く、香りもいい。気仙では樹齢二百年というのは非常に珍しいという。
 今回、入札にかかる青森ヒバは、同市米崎町内にそびえていた三本を短くした長さ四㍍の丸太材九本。最も太いもので直径が六十㌢ある。
 先月八日から九日にかけ、激しい風雨をもたらした台風18号の影響で、この三本の立木のうち一本が倒木して小屋を直撃したことから所有者がびっくり。すぐさま、知人だった同市森林組合の松野芳弘さん(75)に処理 を依頼し、残り二本も切り倒して入札にかけることにした。
 三本とも、根元の直径は一・五㍍ほど。大人二人が両手を広げて手をつないでも回りきれないほどの太さだった。
 同センターでは月二回ほど入札が行われ、気仙をはじめ内陸部や宮城県などから建築や工務店関係者が駆けつけている。今回はこの青森ヒバのほか、樹齢百三十五年のスギも出品されることになっており、落札価格 が注目されている。
 この青森ヒバについて、松野さんは「お寺などの工事を請け負っている建築関係者が来てくれれば高く購入してくれると思うが、単に『購入しておいていずれ建築材に使ってみよう』という場合はあまり期待できない。ど のような落札結果になるか楽しみです」と話している。