ID :
13702
公開日 :
2009年 10月24日
タイトル
[フランク・ロイド・ライト回顧展 没後50年 人間像に迫る
.
新聞名
東京新聞
.
元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20091025/CK2009102502000056.html
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
近代建築の巨匠として知られ、没後五十年を迎えた米建築家フランク・ロイド・ライトの回顧展が、ライト設計の自由学園明日(みょうにち)館(豊島区西池袋)で十一月三日から開かれる。作品だけでなく人間
像に迫り、ライト作のいすに座ることもできる。「建築に興味がなくても身近に感じられる内容」と同館では話している。 (比護正史)
ライトは国内では明日館のほか、旧帝国ホテル(中央玄関のみ愛知県犬山市の明治村に移築)、山邑邸(兵庫県芦屋市、現ヨドコウ迎賓館)などを手掛けた。
回顧展では、世界初となるライトが夫人にあてた直筆のラブレターを公開し、明日館のオリジナル図面をはじめ、国内で手掛けた作品の模型など約百点を展示する。
また、ライトが過去にどんな評価をされていたかを探るため、没後間もなく米大使館が銀座の百貨店で主催した企画展のパネル二十四枚を展示。作品を身近に感じてもらおうと、ライトがデザインした旧帝国ホテル大
宴会場用のいす「ピーコックチェア」には、見学者が実際に座ることができるようにした。
明日館は、雑誌「婦人之友」の創始者、羽仁吉一、もと子夫妻が創設した自由学園の旧校舎で、一九二一(大正十)年に中央棟が完成した。高さを抑え安定したデザインは、ライト独特のプレイリースタイルという様式。
国内のライト作品のうち完全な形で残る数少ない建築物で、九七年に国の重要文化財に指定されている。
回顧展を監修する国内のライト研究の第一人者、谷川正己氏が初日に「日本のライトとエピソード-記憶と記録のあいだ」と題して講演する。
十一月十四日まで。入場料は見学のみが四百円、喫茶付き見学券は六百円。問い合わせは、同館=(電)03(3971)7535=へ。