ID :
13592
公開日 :
2009年 10月16日
タイトル
[日高川町移住者が古民家再生レストラン開業へ
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新聞名
紀州新聞
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元URL.
http://www1.ocn.ne.jp/~ks-press/091016.html
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写真:
写真が掲載されていました
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大阪府から日高川町小釜本に移住した男性が、空き家だった古い民家を改装し、11月1日に「古民家レストラン」として開業する。古い家屋を2年以上かけて再生。目の前に流れる日高川と自然に囲まれた
土地に、築100年以上の家屋を生かしたレトロ感あふれる建物で、地元で捕れたイノシシやシカなどの肉を焼いた「ジビエ料理」を振る舞う。
古民家の再活用に取り組んだのは、大阪府堺市在住の細木貴夫さん(61)。平成19年初め、定年退職後の移住先を探して清水町など県内各地を訪れた。その時に日高川町でIターン者を迎える窓口を担当する町職員
の山下泰三さんと初対面。移住者を迎えたいという山下さんの熱意に惚れ込んだ細木さんは日高川町への移住を決意したという。
町から紹介された小釜本の古い民家は、築100年以上が経ち、10数年以上は空き家だった。当時は畳が朽ち果てて古い家財道具も残されたままの状態だったが、自由に改装しても良いとの了承を得てこの家への移住
を決めた。
平成19年5月から改装に着手した細木さんは、部屋の仕切りをすべて取り払い、中津村森林組合から不要となったスギやヒノキなどの廃材を安く譲り受けた。設計図も何もないところからスタート。知人の助けを得て室
内にレンガを積んで2年がかりで古い民家の梁(はり)を生かしたレトロ感ある建物に生まれ変わった。当初は飲食店にする予定はなく、地元の人が集えるような場所にと考えていたが、「農家レストラン」のような形にし
てみようと炭火焼きの機材を設置した。
3つの個室には掘りごたつ式や100インチのスクリーンとプロジェクターを備えた部屋もある。食材は地元で捕れたイノシシやシカの肉、アユやモクズガニ(ズンゴ)などを焼き、近所の農家に野菜を提供してもらって
地元の味にこだわるメニューにする予定。完全予約制で夜の部は1組に限定し、持ち込みも可能にするなど商売にはこだわらない憩いの場所を提供したいという。
細木さんは「山下さんはじめ、森林組合や地元の人など多くの協力があったおかげ。地元の人たちが気軽に来店し、ジャズを聴きながら地元の食材を楽しんでもらえればうれしい」と話している。