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木造建築のネツト記事
ID :  13455
公開日 :  2009年 10月 7日
タイトル
[積水化学工業、石炭灰を主原料とするリサイクル人工木材を発
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新聞名
nikkei BPnet
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元URL.
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20091005/102332/
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元urltop:
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写真:
 
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積水化学工業は、リサイクル素材を利用した人工木材の新製品「アシェラウッド」を発売。芯層と表層の2層構造で、芯層に石炭灰と容器包装リサイクル樹脂を主原料とした新素材「アシェラ」を使用し、表層に は木粉充てん樹脂を採用した。
 同社は火力発電所で発生する石炭灰(フライアッシュ)と、一般家庭から排出されるレジ袋やプラスチック容器を再生したリサイクル樹脂を主原料に、新素材「アシェラ」を開発。フライアッシュは年間1100万t発生し、セ メントの混合材や道路材に再利用されているものの、約37万tは埋め立て処分されている。容器包装リサイクル樹脂は、一般家庭からのリサイクル資源が年間60万tで、再利用が課題だった。「アシェラ」は「Ash(灰)」と「 era(時代)」を組み合わせた造語。
 「アシェラウッド」は芯層に「アシェラ」を、表層には木質感を再現するため高耐候性の木粉充てん樹脂を使用した。水に強く低伸縮・高強度という特性があり、公共施設向け外装ウッド用に展開していく。
 表面にビスが見えない固定金具留め床材と、幕板やステップなど多用途利用が可能な2種類を用意。長さは、2000mm、2500mm、3000mmの3種類がある。用途に応じてバリエーションを拡充していく。2010年度に2億 円、2013年に10億円の販売を予定している。
 外装ウッド用を中心に近年、木材とプラスチックの複合材である人工木材の市場が拡大。外装ウッド用の市場規模は2008年度で約180億円で、人工木材がうち約110億円を占める。天然木材から人工木材への置き換え も進み、年率約110%で伸長。同社は人工木材の成長を見込み、環境にも貢献する「アシェラウッド」を販売することにした。今後は外装ウッド用だけでなく新規用途開拓も進めていく。