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木造建築のネツト記事
ID :  13337
公開日 :  2009年 9月28日
タイトル
[伝統建築改修 初の現場実習 砺波の旧中嶋邸
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20090927/CK2009092702000187.html
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元urltop:
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写真:
 
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古い建物の良さを残しながら改修できる建築士を育てようと「とやま型伝統建築技術」保存・伝承者養成講座の現場実習が二十六日、砺波市チューリップ公園内の市文化財「旧中嶋邸」であった。
 主催の県建築士会によると、国内の建築工事は約二十年後、人口減や耐久性向上の影響で、新築は一割程度に減り、改修が九割に増えると予測される。
 建築業界の教育はこれまで主に新築を想定していた。今後は伝統建造物の工法を知り、その良さを残した改修技術が求められるという。
 その技術者を養成する初の講座は、公募で集まった県内の建築士約四十人を対象に、八月に開講。来年一月まで計十二回の基礎講座と現場実習がある。
 初の現場実習となった旧中嶋邸で、建築士らは図面化のために建物の構造を熱心に書き写していた。
 県教委文化財室によると、多くの改修では伝統的建築物になじまない建材を使ったり、外観を損ねたりの工事が行われているのが実情。県の担当者は「文化財に指定されない一般住宅にも良い建物は多い。身近な伝 統的建造物をうまく後世に残すことにつながれば」と技術者養成の成果に期待している。