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京都の木の利用を広げて山を元気にしようと、京都の団体が京都府産木材で作ったいすの展示会を企画している。子どもの1歳の誕生日に贈る「はじめての椅子(いす)」がテーマで、子どもと山をつなぐ自
作のいすや、物語を形にしたいすのイラストを募集している。
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| 企画したのは、林業家や製材業者、建築設計士、市民、学生などでつくるNPO法人(特定非営利活動法人)「京都・森と住まい百年の会」(京都市中京区)。地元産木材の良さを学ぶ見学会や「木育(もくいく)」をテーマに
| した木製玩具の普及活動などを行っている。
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| 「京都の木の製品と一緒に育った子どもたちが、大きくなって京都の森を考えるようになってほしい」と、子どもの最初の誕生日プレゼントに木のいすを贈ることを提案することにした。
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| いすを通じて親から子、未来の孫へ伝えたい思いや、子どもにいすに座って何をしてもらいたいのかなどを考えて、京都府産木材でいすを作ったり、イラストに描いてもらう。親子での応募も歓迎する。イラスト優秀
| 作は、会の木工職人が実際に作り、応募の自作いすとともに、11月21、22日に伏見区で行われる「京都環境フェスティバル」で展示する。担当の京都大農学研究科森林科学専攻修士一年の上田茉由さん(23)は「いす
| からは、いろいろな物語が生まれると思います。いすと一緒に子どもたちが成長し、山も元気になってほしい」と話している。
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| 締め切りはイラストが9月末、いすが11月13日。応募者の中から希望する先着15人を芦生スギ見学ツアー(10月12日)に招待する。応募の詳細や京都府産木材の問い合わせは「百年の会」ホームページで。
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