ID :
12889
公開日 :
2009年 8月18日
タイトル
[古民家 世界遺産の輪
.
新聞名
朝日新聞
.
元URL.
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000908180002
.
元urltop:
.
写真:
写真が掲載されていました
.
◆大田市長を大使が訪問 エチオピアに移築◆
大田市内にあった古民家がエチオピアの古都ゴンダール市に移築された。世界遺産がある両市を結ぶ国際交流の拠点として活用を図る。駒野欽一・駐エチオピア大使が17日、大田市役所を訪れ、竹腰創一市長に経過
を説明した。
日本文化を知ってもらう拠点を現地に作ろうと、エチオピア暦の2000年(西暦2007年9月~)に合わせて日本大使館や建築史研究者らが企画。17世紀に首都だったゴンダールにある世界遺産の王宮遺跡「ファジル・
ゲビ」の近くに、世界遺産の石見銀山遺跡がある大田市から古民家を移築することにした。
移築されたのは、同市温泉津町井田の約50平方メートルの木造瓦ぶき平屋の民家。客殿として明治~大正期に建てられた。古民家の再利用事業を手がけるNPO「日本古民家研究会」(事務局・松江市)が協力し、所有
者から寄贈された建物を解体して浜田港から昨年4月に積み出し、現地の職人が組み立てて今年6月に完成した。屋根は現地で材料を調達できるかやぶきに変えた。
寄贈を受けたゴンダール市は、現地の古民家を隣に並べて移築し、両国の古い建築を比べ見ることができるようにした。日本の青年海外協力隊員が現地の人たちにそろばんを教える教室に使う構想などが浮かんで
いる。
駒野大使は「石見産の銀が世界に輸出されていたころ、ゴンダールも首都として栄えた。世界遺産のある都市同士で移築した意義は大きい」と話した。