ID :
12817
公開日 :
2009年 8月 2日
タイトル
[伊勢神宮:「宇治橋」架け替え 若者3人、伝統技術を継承
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/mie/news/20090803ddlk24040081000c.html
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元urltop:
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写真:
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20年に一度、貴重な作業「急がず、美しく、丁寧に」
伊勢神宮の式年遷宮(2013年)に向けて今年2月から架け替え作業が進められている、内宮入り口の木造橋「宇治橋」(長さ101・8メートル、幅8・4メートル)。アーチ曲線が美しいこの橋を造る宮大工に志願し、伝統
技術を受け継ごうとしている3人の若者がいる。4年間も志願し続け、やっとかなった若者もおり、「20年に一度の貴重な作業に携われることは、本当に幸せ。誇りにしていきたい」と、先輩たちの経験や技術を肌で学び
取っている。
この3人は、伊勢市御薗町の辻村公大さん(38)、同市中村町の榎昭さん(28)、同市藤里町の石塚琢磨さん(22)。
宇治橋は五十鈴川に架かる。「聖」と「俗」との世界を結ぶとされ、20年間で約1億人の参拝者が渡る。式年遷宮の4年前に新調される橋は今年2月1日の渡り納め後、旧橋の解体作業が始まり、架け替え作業は順調に
進んでいる。14人の宮大工が電動工具やのみ、かんなで用材を加工し、欄干を作る。
辻村さんは22歳で大工となって一般木造建築の基礎を学び、29歳から神社仏閣に携わってきた。宮大工の修業を終えて身の振り方を考えていた時、「遷宮に携わる一員として技術や心を伝える仕事がしたい」と決意
。4年間に渡り、神宮司庁や関係者に履歴書や手紙を何通も出し続けた。念願かなって昨年12月、宇治橋の宮大工に採用された。
榎さんと石塚さんは、実家が大工で高校卒業後に弟子入りし基礎技術を学んだ後、知人の紹介で宮大工に採用された。
3人は「家を造るのとは技術も心構えも全く違う。急いだりせず、とにかく美しく丁寧に仕事をすることを心掛けている。神宮の仕事は難しいけれど、伝統技術を守っていきたい」と力強い。
11月3日には、宇治橋の渡始式が行われる。渡女(わたりめ)を先頭に、全国から1家族三代そろった夫婦が厳かに渡る。