ID :
12372
公開日 :
2009年 6月29日
タイトル
[新品同様に再生 尼崎の家具リフォーム業が人気
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0002074735.shtml
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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尼崎市内で家具の製造・販売に携わってきた男性2人が、不振の本業に見切りをつけ、コンビでリフォーム業に乗り出した。長年の経験で培った知識と技術を生かし、壊れたり、古くなったりした家具を新品同
様に再生する。神戸・阪神間を中心に人気を集めており、「家具は生活の一部。大切に使って」と呼び掛けている。(山下智寛)
家具販売店を営んでいた松本邦男さん(68)=同市三反田町=と、同店に家具を納入していた元家具メーカー経営の西村勝雄さん(76)=同市戸ノ内町。
松本さんの父親が始めた立花家具は1968年の創業。たんすや鏡面台などを中心に販売し、地元では有名な家具店だった。だが、時代の流れで高額な婚礼家具の需要が減り、2003年に閉店した。立花家具などに商
品を納入していた西村さんも、1993年に家具メーカーを廃業した。
30年来の付き合いだった2人。これまでの経験を生かせないかと考え、西村さんの技術と、立花家具の信用力を合わせ、家具を修繕する「立花家具リフォーム部」を2003年に立ち上げた。
手掛けるのは、たんすやテーブル、食器棚、玄関ドアなど幅広い。ほとんど新品同様に仕上がることから評判を呼び、神戸・阪神間や大阪などから「親の形見なので捨てられない」「震災で壊れてしまい、倉庫に置いた
ままになっている」といった理由で再生依頼が舞い込むようになった。
これまでに約600人から注文を受けた。以前にも増して家具に愛情を注ぐ2人は「修理した家具を届けた時のお客さんの喜ぶ顔が忘れられない。壊れた家具で困っている人の役に立ちたい」と話している。