ID :
1297
公開日 :
2006年 7月 7日
タイトル
[可部で町家の風情再生進む
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200607080037.html
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元urltop:
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写真:
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広島市安佐北区可部の旧街道で、町家の風情を取り戻す取り組みが広がっている。古民家がまとまって残る可部らしさにこだわり、古い空き家を喫茶店に再生したり、玄関をサッシから木の格子戸に直したり。
景観保全のため、まちなみ協定を結ぼうという声も出ている。(串信考)
JR可部駅から北東に約七百メートル。築二百年の空き家が八日、喫茶店に生まれ変わる。木造二階建ての一階に約四十平方メートルの喫茶室をつくり、調理場やカウンター、手作りのテーブル、いすを設置。天井が高く
、太いはりが見え、壁は白で統一してある。
可部で笑って生きようという願いを込め、店名は「可笑屋(かわらや)」。精神障害者の社会復帰を支援する地元の特定非営利活動法人(NPO法人)「ウイングかべ」が二月から改装してきた。施設への通所者四人と店長
の精神保健福祉士新川妙子さん(26)が運営し、一階の残る約百平方メートルは絵や写真の展示、コンサート会場などに活用する計画だ。
可笑屋の北隣にある三木正さん(70)方は二〇〇〇年、築七十九年の木造二階建ての耐震工事に伴い、外観を伝統的な町家風情にリニューアル。白壁と格子戸の造りが通行人の目をひく。
さらに、三木さん方から北約百五十メートルの永井チズコさん(79)方も今年四月、玄関のサッシを出格子のデザインと調和した木の格子戸に交換した。通りから見えるプロパンボンベも木の箱で覆い、築百二十年の味
わいを取り戻した。
可部旧街道は南北約一キロに江戸後期から昭和初期までの町家が多く残るが、維持改修は自己負担で、徐々に姿を消している。可部南の一級建築士加納明男さん(62)は「市内でこれほど町家が残っている場所はほ
かにない。景観保全のため住民がまちなみ協定を結び、行政から支援を得る方策も必要」と提起している。