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木造建築のネツト記事
ID :  11445
公開日 :  2009年 4月20日
タイトル
[アキュラホーム 日本一の住宅づくり
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/special-page/jidai/200904210004o.nwc
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元urltop:
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写真:
 
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価格・品質あくなき追求  木造軸組み工法による質の高い注文住宅を、より低価格で提供することを目指すアキュラホーム。「日本の住宅が高額なのは、高度成長期に根付いた業界の高コスト体質にある」と、部材や現場の作業効率に至るまで 、トータルコストの削減を推進。1棟当たりの販売価格が1000万円台からという注文住宅を実現していながら「さらに安く」とコスト構造の見直しに容赦はない。創業から30年。宮沢俊哉社長(49)が描いた「日本の住ま いを安く」の願いは700人を超える社員の夢になった。(門倉千賀子)  ◆価値の押し付け打破  住む人の求める機能や設備よりも、メーカーが思う“良い住宅”の価値観が押し付けられてきたのではないか-。宮沢社長は、日本の住宅市場に危機感を持つ。「良い家は高い」という概念もいつの間にか定着した。創 業から常に、この既成概念との戦いだった。宮沢社長自身、2×4やプレハブ工法、輸入住宅など、さまざまな住宅に取り組んできた。最終的に選択したのは、木の柱やはりで家を支える木造軸組み工法。自由な間取りや デザインが可能で、日本の気候風土や暮らしに適しているのが理由だ。何より、コストパフォーマンスが高く、より低価格で耐震性や耐久性に優れた住宅をつくれる点に改めて魅力を感じた。  十分な性能であっても生活を犠牲にするような高額では意味がない。反対に低価格であっても品質が伴わなければ本当に良い住宅とはいえない。このため、住む人が妥協することなく住みたい家を予算内で造り上げ るという、工務店の“匠の心”を最大限に取り入れた。「この1年で木造軸組み工法や木造住宅、日本らしいデザインや技法が見直されてきた」(宮沢社長)。世界的な経済不況で住宅市場は冷え込むが、同社の戦略にとっ ては追い風が吹く。  ◆自社技術、惜しまず提供  同社の取り組みは、全国の工務店にも波及する。1994年に独自の住宅建設合理化ノウハウを体系化した「アキュラシステム」を開発。同社が開発した最先端の建設技術やコスト削減のノウハウは、自社で囲い込むの ではなく、2500社以上の全国の工務店が導入し活用している。また、約500の工務店が加盟するネットワーク「JAHBnet(ジャーブネット)」を組織。全国規模で住宅部資材や設備を大量一括仕入れすることで、一工務 店ではなかなか発揮できないスケールメリットを生かしたコスト削減による適正価格の実現に努める。  「あの年齢のときには創業していたんですよね」。4月に同社に入社したばかりの42人の新入社員を目の前にした宮沢俊哉社長は感慨深かったという。中学卒業後、大工として働き始めた宮沢社長は勤めていた工務店 が倒産、わずか19歳で独立。25歳のときには“ローコスト&ハイクオリティー”で日本一の住宅づくりを目指すことを決めていた。今後10年の目標は日本らしい住宅の復興と美しくコミュニティーが生きた街並みを日本各 地に作り上げること。若いころから描いてきた夢の実現にはまだ道半ばだ。  将来の大工不足にも手を打ち始めた。同社の建設現場では徒弟制度を復活。高度経済成長の中で、1人で作業する親方が増えていたが、チームでの作業を義務付けることで技術の継承を図る狙いだ。作業要員はこ れまでよりも25%ほど増えることになるという。  チームで品質が高い住宅を適正価格で提供できる環境づくりに向け、宮沢社長は「大工オリンピックなども開催していきたい」と、住宅業界の発展にアイデアは尽きないようだ。                    ◇  ■メモ アキュラホームは、大工だった宮沢俊哉社長が「日本の住まいを安くする」を目標に一代で築き上げた住宅メーカー。2008年10月には創業30周年を迎えた。08年2月期は、1127棟の戸建て住宅を受注し、 売上高は前年度比12.1%増の229億円で14期連続の増収を果たした。09年2月期も、当初目標の1500棟を超える1570棟の受注を達成。住宅不況の中でも成長を続けている。