ID :
10280
公開日 :
2009年 1月26日
タイトル
[県産木材で身を守れ 三重県が耐震シェルター開発へ
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009012702000066.html
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元urltop:
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写真:
イラストが説明として掲載されていました
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三重県がスギやヒノキなど県産材を使った木製耐震シェルターの開発を目指している。既存の木造住宅の寝室などに据え置く箱型を想定。需要が減っている木材の利用拡大と住宅の耐震強化推進の一石二
鳥を狙った試みだ。
県によると、木製耐震シェルターは既に住宅メーカーが合板などを用いた製品を販売しているが、自治体が開発に取り組むのは珍しい。
想定しているシェルターは、内部にシングルベッド2台が置けるほどの広さで、高さは2メートル前後。耐震性に問題のある住宅1階の部屋に設置し、地震で家屋が倒壊してもシェルター内にいれば助かるようにする。
2009年度当初予算案に開発費400万円を盛り込むか検討しており、予算化されれば、専門家の協力を得て構造や工法などを研究し、今秋までに30万円程度のモデル製品を開発。業者にノウハウを提供し、普及を図
る計画という。
木造住宅の需要減などで、県内の木材出荷量は1973年の128万5000立方メートルをピークに年々減少。2007年は30万8000立方メートルまで落ち込んだ。一方、住宅の耐震補強工事は国や自治体の補助金を受
けられるが、家全体となると数百万円の自己負担が必要な場合もあるため、なかなか進んでいない。
県森林・林業経営室は「シェルターなら比較的安価に耐震補強できる。これまで工事に二の足を踏んでいた家庭の新たな選択肢となり、林業の活性化にもつながれば」と期待している。