ID :
9582
公開日 :
2008年 12月 1日
タイトル
[古い民家は“宝の山” 古材ビジネス活況
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新聞名
MSN産経
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081130/biz0811302052004-n1.htm
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写真:
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古民家を改築、解体する際に出る良質の古い木材「古材」を買い取って、再利用するビジネスが新たな市場を切り開きつつある。廃棄コストの削減に加え、環境負荷の低減を図ることが可能だ。政府が進め
る耐久性の高い「200年住宅」構想により、古材を生かした住宅再生(リノベーション)のニーズも高まりつつあり、さらなる市場拡大が見込まれている。
「これほど高く売れるとは思わなかった」
木造住宅の建築・改装を手がけるマルイ住宅(大阪府枚方市)の池上成吾社長は驚きを隠さない。解体家屋から得られた良質の「はり材」の販売価格は2~3万円で、これは新品の約3倍に当たる。50~80坪の古民家
を解体した場合、20~30万円分の古材が調達できる見込みだ。
同社はヴィンテージアイモク(松山市)が運営するフランチャイズ(FC)システム「古材倉庫」に加盟、11月から古材ビジネスに乗り出している。
マルイ住宅では年間十数棟の古民家を解体しているが、80~100年経過した国産木材は、「ノミやカンナを受け付けないほど固い良材が多くみられる」(池上社長)という。アンティークな木材を求める人も多く、「欲し
いけれどどこで買えば分からない」といった声や「適正価格が分からない」との意見も寄せられたことから、古材ビジネスへの参入を決めた。古材は通常、入手困難で、付加価値も高い。マルイ住宅では、古材を活用した
住宅建築を手がけることで、他社との差別化を図る。
古材倉庫はヴィンテージ社が2005年から開始。FCなどから古材を買い取った後、寸法や外見などのデータを本部が一括管理、業者や個人に販売するシステムだ。古材鑑定を行う人材育成も行っている。現在約100
社が加盟し、売り上げは年間10億円にまで拡大。同社では「資源の再利用としてだけではなく、味わいをもつ建築資材として活用の幅を広げたい」としている。